手術方法
切開法
くりぬき法
紡錘切除法
直線切開法
ゆるやかなS状切開法
ジグザグ切開法
縫合法
形成外科では顔や背中など一般的な体表面では真皮縫合を必ず行います。
真皮縫合の糸の材質は生分解(吸収)されないナイロンやポリプロピレン糸、生分解(吸収)されるポリ乳酸-グリコール酸やポリディオキサノン糸などを使います。
船橋ゆーかりクリニックでは、生分解性ポリマーでできているポリディオキサノンでできた国産のモノディオックス(アルフレッサファーマ社)という吸収糸で真皮縫合を行い、創閉鎖していますので、抜糸は不要です。糸は徐々に(半年前後)吸収されてきます。
皮膚の表面は、創傷被覆材でカバーしておきます。
なお、ナイロンなど吸収されない糸で真皮縫合を行っても、ほとんど問題は起こりません。時に露出してくることがありますが、吸収糸でも対外に排出されることがありますので、頻度としては同じくらいでしょう。皮膚表層にかなり近く真皮縫合すると、のちに体外に排出されやすくなるという印象があります。
皮膚に緊張がある部位に行う強化縫合としての皮下縫合
切除した皮膚の幅が広い場合や背中や腰など皮膚が分厚い部位は、傷が治るまでに時間がかかり、傷が開きやすい部位なので、安全面を重視し、脂肪層や筋膜層を丈夫なナイロン糸で補強縫合を行う場合があります。吸収されないので、縫合力が保持され、傷が開くことを防ぎます。
真皮縫合を行わない部位があります。
1.手足のような表皮の角質層が厚い部分
2.眼瞼のような皮膚が非常に薄い部分
以上の部位では皮膚縫合を行い、1~2週間前後で抜糸を行います。
真皮縫合糸について
以前は 同じポリディオキサノンでできたアメリカ製のPDSII(エチコン、ジョンソンアンドジョンソン社)という吸収糸を使っていましたが、一般的なナイロン糸の4倍以上の価格のため、モノディオックスに変更しました。材質はほぼ同等です。術後経過に有意な差は生じていません。問題点は縫合時に糸がよれやすいことくらいです。
保険の料金設定の矛盾について
現在の保険は一律に手術料が決められています。その手術料金の中に、糸など手術材料のコストも含まれるとされています。 また、初心者が縫合しても、ベテランが縫合しても、同じ料金ですし、安いナイロン糸を使っても、高価な吸収糸を使っても、コストが同じなのは納得がいかない気持ちです。診療報酬システムの矛盾を感じながら、効率のよい運用を心がけています。

石灰化上皮腫

